ニュースレター 2021年 4月
今回、新年度に向かってののテーマは
誰もが生まれた時は裸。
何も無い、何も持たない。
たった一人です。
これが、本来の自分だったことを、誰もが忘れています。
だから、人生の中で「もともとは何も無かったのだと思い出すこと」が、たまには大切なのです。
恋人が居ない。
大丈夫です。本来の自分のままです。
誰もが、もともと一人で生まれています。
女子学生によく有る、友達と一緒にトイレに行かないと、一人ぼっちがカッコ悪く見えると心配する心境。
ママ友がいない自分は、だめな人だと思ってしまう気持ち。
そのような心境は、もう古いのです。
他人の視線を意識した生き方なのです。
これからは、自分の生き方が出来るか否か、これが大切に成って行きます。
誰もが本来の自分へと、本当の自分へと、帰り出す時節が来ています。
それは孤独では? いいえ、嬉々とした心境に成るのが本当なのです。
今の自分の心を曇らせている心配事が有れば、それはまだ、自分の想像です。
本当に来る現実は、刻々と変化中です。
今に過剰に心配するのはムダに成ります。
だから心配ならば、自分も、その都度、刻々と動いて行く覚悟をすれば大丈夫です。
心配を止めて、動く覚悟をしていれば大丈夫です。
そして大切なことは、
「もともとは何も無かったのだと思い出すこと」です。
これが逆に、「ダメでもともと、やってやろうじゃないか!」と活気を起こさせす。
仏教では、存在する物は、本来すべて
空(くう)であると考えます。
だから、「自分の物」として執着するべきものは何一つもないこと。
一切のものから自由自在になった心境、空を重視します。
空海さんも、空の海と名乗ったのは、
空(くう)の海が、世界の実相だと気付いたから。
空(そら)と海が、好きだったから。
本当は世界には、ソラと海、これしかないと悟った。
このように感じます。素敵な名前ですね。
「もともとは何も無かったのだと思い出すこと」
「ダメでもともと、やってやろうじゃないか!」
こういう視点も、皆様の新年度の参考に成れば幸いです。
院 長