ニュースレター 2021 3月
私達は、映画やドラマ、読書で、「主人公(しゅじんこう)」という言葉を良く使っています。でも、これは実は禅の言葉が元なのです イガイデショウ~
中国の瑞巌和尚(ずいげん おしょう)という御方は、毎日に自分自身に問い掛けて、自分で答えるという問答をしていました。
これの意味は、
・ 求める仏性(ぶっしょう:高貴な仏の因子)とは、自分自身の中に在る。
・ 自分自身以外に、注意を向ける必要は無い。
・ 求めるものは、自分の中にこそ在る。
・ 本当の自分(仏性)に、出会うことが人生の目的である。
・ だから、自問自答をする中で、真の自分という者に気付いて行くために自分への問答をする。
(無門関十二則の中の「瑞巌主人公」の公案より)
つまり、今の自分は、誰のための人生を生きているのでしょうか?
これが、今日の大切な主題です。
今の自分は、恋人のための生活、家族のための生活、会社のための人生、またはペットのために生きているのか。
または、好きなアイドルのための生活なのか。
一時的な自分の希望のためには、自分が生きるために、上記の生活も良いでしょう。
でも、これでは本当の自分の人生を生きてはいないのです。
すべては変わって行くコノ世では、それらも永遠のものでは無いのです。
本当の自分を生きていない人は、様々な意味で弱いです。
他人からの一言でも、悶々と気にして、貴重な私生活の時間を潰して行きます。
見たり、気にしたりするのは、他人のことばかりな人が多いです。
これでは、いつまで経っても、何となくの不安感が消えず、心から楽しい人生には成り難く、もし楽しいとしても続かないのです。
自分自身のことには、無関心な人が多いです。
自分のことは、どうせダメな自分だとあきらめ、
自分のことを褒(ほ)めもせずに、
苦にもしない無関心な人が多い。
でも、これが、その人の人生を良くするか、運勢や金運を左右する因子と成ります。
自分の運勢を変えるには、
・ 自分自身を褒めること。
・ 自分の生活に関心を持つこと。
・ 自分自身を大切にすること。
これを、ワレよしでは無くて、他人を押しのけることでは無くて、自分を大切にすることがカギに成ります。
今が不満でも、それでも生かされている自分に気付き、自分のことを大切にしながら注意を向けることが、今の自分を改善して行きます。
運気を変えます。
自分自身を主人公にして、今の生活を生きているでしょうか?
今日から、自分が主人公だと思って、自分の生活を冷静に観察することを参考にして頂ければ幸いです。
その中で、「何をやってるの!自分 プンプン」と気付ければ反省し、
自分自身を励まして、自分を褒めることも参考にして欲しいものです。
院 長