体質による体調を崩しやすい時期

2019/11/19 ブログ 疾病別ブログ スタッフブログ
ロゴ

倦怠感が強いのは何故か

イライラしやすいのに理由はあるのか。

元々の性格であると言えばそれだけですが、東洋医学では内臓の状態が性格に影響を与えると考えました。

こちらでは、脾虚(ひきょ)と呼ばれる消化器系が弱い人の特徴と、体質改善の仕方を書いていきます。

東洋医学は体質診断から始まります

体調を崩しやすい時期は体質によって決まっています。

東洋医学においては春・夏・秋・冬・季節の変わり目の5つの季節に分類しています。

これは、熱さや寒さに加えて、湿度や身体の水分量などを目安に体調の変化を見ているからです。


五季の分類

春に体調を崩しやすいタイプです。原因は冬の過ごし方にあり蓄える冬に汗をかいたり夜更かしをすると崩しやすくなります。

症状としてはアレルギーやうつ症状などが現れます。

また、冬の間に溜め込んだ血(栄養)と津液(水分)を吐き出すので、気(代謝)が上がります。

春先のアレルギーは、血(栄養)か津液(水分)の溜め込み過ぎ排出する気(代謝)が高まり過ぎている

時に起こります。

予防のためには、冬に汗をかき過ぎない事と、痩せないように意識することですね。

また早起きはしなくても良いですが、夜更かしは身体に悪いので気を付けましょう。

夏に体調を崩しやすいタイプは汗をかけていないのが問題です。

春から夏にかけて空調の効いた部屋にいると体温の調節が下手になるので起こります。

    夏バテ
    倦怠感
    むくみ

が起こるのはこのためです。

夏は、おおいに気(代謝)を高めましょう。最も気(代謝)が高まるこの時期は、血(栄養)の不足に気をつけて食事もしっかり摂るのが良いですね。

夏は早起きをすることが大切です。朝に太陽の光を浴びて、汗ばむ位に散歩することなどが大切ですね。

 

季節の変わり目に体調を崩す人は、 普段から食べ過ぎ 冷たい物の飲み過ぎで胃腸が冷えています。

特に炭水化物が好きな人が多いので、体力はありますが季節の変化への対応が下手で熱を伴う風邪をひきやすいですね。

食べ過ぎや冷たい物の飲み過ぎを控えて旬の野菜や果物を食べましょう。

野菜のスープなどが良いですね。


秋に体調を崩しやすいのは普段から乾燥に弱く、喉を傷めやすく夏を過ぎても冷たい物を摂りすぎている人ほど咳が出ます。

夏が過ぎると生活を早めに変えないと、気温が下がった時に喘息症状が出ます。

秋が来たらアイスなどは止めて白湯を飲む習慣をつけましょう。


冬に体調を崩すのは秋に夏の老廃物を出し切れなかったためです。

秋から代謝は落ちだすのですがこの時に時に食べても良いのですが運動などで消費していない人は代謝のバランスが崩れ冬に極端に水分代謝が落ちます。

極度な寒がりやインフルエンザにかかりやすいのは体内に余分な水分が溜まっているためですね。

鍋などで白菜やネギなどの野菜魚や貝の海産物を汁ごといただいて適度な水分代謝を保つのが重要です。

 

消化器系が弱い脾虚体質の特徴

脾虚になりやすい人は、肝が強く働きやすい事が多いですね。

食べ過ぎで脾虚になる人が多く、疲れやすいのが特徴です。

また、身体の水分を失い過ぎた時に、食欲不振などの気虚症状が出る事もあります。

一度にたくさん食べず、少しずつ分けて食べることで、胃腸への負担を減らしてやる事が最も大切ですね。

倦怠感が出ても食べ過ぎていると、機能低下は一段と進み、冷えの症状が出てきます。


こうなると、腹痛 下痢 冷えはさらに悪化などの症状に見舞われます。ビールなどの冷たいお酒を多飲する人に多いですね。

また、冷えているが、水分量が足りてない人は のぼせ 粘血便 オナラや便の臭いがキツいこんな傾向もあります。

つまり、脾虚体質の人の体調を崩すキッカケは、暴飲暴食ですが、水分の摂り方で症状には差が出るということですね。

 

倦怠感の強い脾虚体質の改善

最も重要なのは、食欲がない時に、無理して食べないことですね。

当たり前のようですが、脾虚体質の人は空腹に強いストレスを感じるので、空腹になる前に食べる傾向があるからです。


また、 動物性たんぱく質 脂質などは少し減らしましょう。

過剰なタンパク質や脂質は、リンパの流れを悪化させ、体調を崩しやすくします。

また、倦怠感が強い時は冷たい飲み物生野菜

を控えて白湯を積極的に飲みましょう。

精白されていない穀物(玄米など)を、よく噛んで消化を促しましょう。

生姜を入れた根菜のスープなど、身体を温める食事を心がけましょう。

 

季節の変わり目に体調を崩すのは

水分代謝のバランスが崩れるからですね。

水がしっかりと排水溝に流れていかずに、道路に水溜りが出来ている状態。

水毒(すいどく)と呼ばれる状態で、身体は余分な水分を排出しようとします。

つまり、下痢 吐き気

どちらも余分な水分を排出しようとする働きですね。


水分の巡りが悪いと、老廃物の排出も出来ないのでダルくなるのは当然です。

原因は胃腸が冷えた事により、水分代謝が悪くなります。

きっかけは冷たい物の摂り過ぎや暴飲暴食なので注意しましょう。

 

改善のために必要な事とは


原因の一つは湿邪(しつじゃ)と言われます。

湿邪とは、冷えた身体を温めるのに、胃に熱がこもった状態で、食べてもすぐにお腹が空きます。

結果として、食べ過ぎてしまい限界を越えた時に体調を崩します。

水湿を改善するには、余分な水を排出するだけでなく、偏った水のバランスも摂ることが重要ですね。

水毒のある人は、水分はよく摂るけれども口は渇く。飲み過ぎた次の日のような状態です。

摂るべきは白湯ですね。大切なのは、水分を身体に吸収させる事ですが、冷たい水分は受け付けません。

また、ミネラルバランスが崩れているので、白湯で割ったホットポカリが理想的。

そして、普段から節制し、空腹の時間を作りましょう。

お粥が弱った身体に良いのは、身体を温め、ミネラルである塩分を補給し、吸収しやすい水分になっているからですね。

うどんも同様の理由で卵やネギがセットの方が水分の吸収が高まります。

                                                                                                   
                               院 長