ニュースレター 2018年 3月
先月号に続き欲望は、生きている以上誰でも持っています。
「食欲」「性欲」「睡眠欲」「言葉をほしいままにする欲」、他にも物欲、独占欲、名誉欲などなど多々ありますが、これらを東洋医学的に言うと「内欲」(ないよく)といいます。
前回はこの4つのうちの「食欲」について取り上げました、今月は性欲について
「性欲」
二つ目は「好色の欲」です。
色欲のままに、男女共に精気を漏出させるのはよくないと戒めています。
しかし、やたらに精気を惜しむのもまたどうかと思います。
中国の古典「素問」には、
「腎者五臓の本」といへり→《「腎」(精を作る臓器)は五臓の中で一番大切なもの》
然らば養生の道→《これが養生の方法》
腎を養ふことおもんずべし→《腎を疲労させぬようにすることが大事である》
薬補をたのむべからず→《ただし、薬で補腎をやってはいけない(バイアグラや強壮剤等)》
只、精気を保ってへらさず→《精気をあまり漏らさぬように、適度に》
腎気をおさめて、動かすべからず→《欲情を抑えて、冷静を保て》とあります。
また「千金方」という古典には、
年齢別の回数がうたわれています。
20代は4日に1回、30代は8日に1回、40代は16日に1回、50代は20日に1回60代は精を閉じて漏らさず、もし体力盛んならば30日に1回と。
年齢が進むにつれ、「腎」も弱るので、「補腎」を心がけて、節度を持ってということですね。
「補腎」=腎臓を守る=「漏らさない」
三つ目の「睡眠の欲」は来月回しにして
四つ目の「言葉をほしいままにする欲」
についてを先にお知らせいたします。
養生訓では、言葉のことを「言霊」(ことだま)といいます。
「言霊」と言うくらいですから、
言葉とは、内なる生命エネルギーの発露(表面に現れ出るところ)なので、
言葉が過ぎれば、自分の生命エネルギーも目減りさせてしまいます。
言葉を慎むことも「養生」になるのです。
そしてこの「言霊」の力を使って、
自分の意見や言い分を、ほしいままにするという欲が4番目の欲求になります。
自分の意見や言い分って、自分にとって有利であり、正しい考えになります。
でも、他の人から見るとどうでしょう?
他の人も同じように、自分の意見や言い分を持っています。
この意見が一致していればいいのですが、
この意見の食違いが出た場合に、強い方、もしくは賛同者が多い方の意見になってきます。
しかし、負けたほうというか、意見が認められなかった方は、わだかまりが残る場合もありますよね。
ここからストレスが始まってくるわけです。
そして、「言霊」が過ぎれば、
自己満足かもしれませんが、あとに疲れを感じる場合もあるのでは。
自己を一歩ひいて「言霊」を発すれば、自分を守ることにつながってくる訳です。
院 長