ニュースレター 2018年 2月
欲望は、生きている以上誰でも持っています。
「食欲」「性欲」「睡眠欲」「言葉をほしいままにする欲」、他にも物欲、独占欲、名誉欲などなど多々ありますが、今回はこの4つのうちの「食欲」について取り上げます。
これらを東洋医学的に言うと「内欲」(ないよく)といいます。
江戸時代の書物で、貝原益軒の「養生訓」というのがあります。
養生訓には、人間としてどのように生きるべきかというのが書かれていますが、その中にも、「内欲」の戒めが出ています。
貝原益軒は次のように言っています
『総じて養生の道は内欲をこらえることが基本である』
『この基本を守ることに努めれば、「元気」が強くなって、外邪に侵されず、健康が維持できる。』『「元気」が弱いと、外邪に傷つきやすくなって大病となり、天命がまっとう出来なくなる。』
「食欲」食べ物は、生きる為の基本です。
この「内欲」の食欲は「飽食の欲」を言います。
目の前に美味しい物があると、どうしても食べ過ぎてしまいますよね。
そして、楽しい人との食事はつい度を越してしまいがちです。
「養生訓」には『程よく食べていれば、そう簡単に脾胃は壊れるものではない』と書かれています。
現代人は、季節を問わず美味しい物が食べられます。そして「ちょっと美味しい物でも食べに行こう」と、気軽に外食に行けてしまいます。
でも、いつもいつも外食気味で、美味しいものを食べていると、この美味しい物が美味しくなくなってくる、つまり、飽きてしまいますよね。そしてもっともっと美味しいものを求めてしまいます。
これが「飽食」、食べ飽きてしまう事になってくるのです。
美味しい物は、心を豊かにします、それがストレス解消にもなってきますが、いつもとなると、ストレスも解消されません。
外食は、自分が食べたいものに偏ります。常日頃から外食癖がある方は、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか。
そこで大事なのは、「自宅での食事」です。
各家庭の奥様方は、「今日はサンマが安かったわ」「今日は暑いからアッサリしたもので行き ましょう」
「今日は寒いから鍋にしましょう」
「大根が安いわ」「イカがタイムサービス」なんて、毎日の食事に苦労していますよね。
季節ごとにとれる野菜、果物、魚は安いですよね。「安いよ!安いよ!」と、スーパー等で特売しています。
自然に沿って出来る作物や魚等は、たくさんとれるので、値段も安い、これが「旬」なんです。
そして、美味しいし、栄養価も高く、身体が求める食材になるのです。
つまりこの家庭の味が、身体にとって最高の食べ物になってくるのです。
飽食の欲を慎み季節に合った食べ物を
安い食材で愛情込めた楽しい食事を腹八分これだけでも、すごく贅沢じゃないですか。
あくまでも腹八分目ですよ!!
院長