気虚とは? 血虚とは?
手足がすぐ冷えて唇や爪が紫色になる。
むくみやすく疲れやすい。
気分の浮き沈みが激しく不安になりやすい。
それは気虚血虚の典型的な症状です。
疲れ易さは気虚と呼び、貧血のような症状は血虚と呼びます。また、普段からのぼせやすい人は津液虚に当たります。
生まれつき虚弱な方もいますが、生活習慣では
過労
睡眠不足
飲食の不摂生
が身体が虚する三大要因です。
最近は東洋医学の体質診断もメジャーになってきました。
お金をかけたくなかったり、漢方薬は美味しくないから苦手という人に、普段から手軽にできる生活習慣の改善法をお伝えします。
気虚血虚になる原因は内臓から
気とは代謝で、血とは栄養を運ぶものですね。
気虚とは、身体がひ弱な人のイメージ。
代謝が悪いので、新しい栄養も受け付けなくなります。
なので、まずは代謝を高めるために体温を上げる事と、ストレッチなどで筋肉に刺激を入れる事ですね。
内臓も筋肉なので、冷えていると動きが悪く機能が低下します。
冷たい飲み物を避けるのはもちろん、クーラーなどで冷やし過ぎるのも避けましょう。
大切なのは、体温を高い状態に保ち一定の代謝を保つ事なので。
気虚とは代謝が低い状態なので、発育も左右され虚弱体質な印象を受けやすいですね。
血虚とは貧血気味な人のイメージ。
生まれつきの体質ではありますが、変えることは可能です。ポイントはなぜ気(代謝)や血(栄養)が不足するのかという事。
そもそも、体質や性格というのは、内臓の状態を反映していると東洋医学では考えています。
そのため、状態を改善するというのは、内臓を強くするということです。
例えば、子供のころは病気がちだった子が、スポーツをするようになって、身体が健康になったというのはよく聞く話ですね。
貧血気味で内気だった子が、ヨガをしているうちに、健康で外交的な性格に変わったという話もあります。
しかし、皆が思うように体質を改善できないのは何故か?
要は、鍛えるところが違っているということです。気(代謝)を高めたいなら肝臓を、血(栄養)を高めたいなら消化器系の改善が必要なのです。
東洋医学と西洋医学の違いを川に例えると
西洋医学を例えるなら大きな川と小さな川をイメージして下さい。
大きな川はたくさん水量が減っても平均の水量より多ければ異常無しと判定されます。
つまり、病院で異常なしと判断される背景には、平均値を重視するあまり、元々の状態を軽視している事にあります。
対して小さな川は少し減っただけでも異常ありと判断される可能性が高いと言えますね。
対して東洋医学なら水量を計る事はせずに普段と比べてどうか?
そこを重視するという事ですね。
さらに川の汚れを見たとしても、大きな川の方がゴミがたくさん見つかるのは当然ですが、異常ありの判断になるでしょう。
これが医学が発達するほどに病人が増えるというからくりです。
それよりも普段はないゴミがあるかどうかが異常のある無しではないでしょうか。
だから問診をろくにせずに機械だけを見つめていれば、見落としが出るのは当然ですね。
気虚のような倦怠感は、検査では異常が見つかりにくい状態の一つです。
ですが、
倦怠感
めまい
冷え
などの状態が長く続くようなら身体の機能低下を疑いましょう。
血虚は貧血のような症状ですが、生まれつきの人は内臓が弱いという事です。成長するにつれて、
生理痛
低血圧
目のクマ
などがひどくなるようなら生活習慣の改善は必須と言えますね。