春先のめまい
「春先のめまい、春のツボ」
先生、春になってくると「めまいがするんです」「足元がふわふわする」とおっしゃる方が多くなります東洋医学では、これを春の気にあわせて気が上がっている状態と考えています。
気が上がるとはどういう事か・・・頭ばかりにエネルギーを取られて思考がとまらなくなったり、落ち着きがなくなったり、足腰がしっかりしない状態を言います。
東洋医学には「陰陽論」があります。
すべてを陰と陽に分けてしまうという面白い考え方ですが、
気は陽です。陽は上に上り、陰は下に下がろうとする性質があります。ですから、人間は自分の力で気を下におろしておかないといけないのです。
めまいも、足元のふわふわ感も、気が上がることが原因で起こる症状です。
そして春は風が強くなります、東洋医学は自然界と人間は連動していると考えますので、春に風が吹くように、風は人間の中でも起こると考えます。 人間の中に起こる風はめまいです。
そして、陰陽論とともに有名なのが五行説です 木・火・土・金・水の五つの気がこの世に存在し、それぞれがバランスを取り合って成り立っていると考えます。 春の気は木、木は上に伸びていきます。同様に人間の中の気も上に伸びていくと考えていますしかし実際、人間に木なんて生えていませんし、頭の中で風が吹いているなんてことはありません。でも、そういう風に仮定して考えて、体の状態を大雑把に、でも本質的に理解しようとするのが東洋医学なのです。
気を下げるツボ「太衝」
頭痛やめまい、ストレスにも効果があります。
ちなみにこのツボは肝経という経絡にあるツボです。肝は木 つまり春と同じ分類になります。「木」に分類されるのは他に、太衝は年中活躍しますが、春のツボでもあるという事です。
ツボは足の甲にあり、母趾と示趾の間を指でさすっていくと、甲が高くなる前に止まるところ。
その他 「太陽」 「内関」 「三陰交」のツボもオススメ
太陽は目じりと眉じりの間から後ろ3cmほど、凹んだところ。
内関は手のひらを上にして、手関節の真ん中(手くびのしわがあるところ)からまっすぐ上に指幅3本分のところ。
三陰交は内くるぶしの最も高いところから指幅4本分上、骨の内側に取ります。