【臨床例】当院に於ける橈骨茎状突起炎の治療一例

2014/09/03 ブログ 疾病別ブログ スタッフブログ
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【症状】左橈骨茎状突起炎(ドケルバン病)と右中指弾発指
【患者(性別/年代)】女性/40〜50代
【発症期】本年4月〜
【発症原因】ピアノ演奏の最中、左橈骨茎状突起部に激しい疼痛を生じ、疼痛を庇う格好で右手中指の中指指節関節(MP)に弾発指(所謂「ばね指」)を憶える

【処置】左橈骨茎状突起周囲の経穴(陽谿/列欠/温溜/上廉)と右手厥陰経(大陵/郄門/曲沢)に温灸、右中指MP関節に直灸

【経過】本年4月上旬よりピアノの演奏中に右手中指のMP関節に違和感を憶え、次第に左手の橈骨茎状突起に物を持ち辛くなる程の疼痛を憶えるようになってきたことが発端

 当初は右弾発指を中心に関節部への直灸(多壮灸)と中指屈筋緊張緩和術を行い、左手橈骨茎状突起部へも直灸(多壮灸)及び腕橈骨筋に沿って施灸するも、中々改善が見受けられなかったことから、右頸部胸鎖乳突筋の過緊張が影響しているものと判断し、併せて右頸部胸鎖乳突筋の筋緊張緩和を目的とする施術を施行

 6月中旬頃から次第に右弾発指痛も軽減するようになり、それから遅れること2週間後の7月上旬頃から左ドケルバン痛も緩和(全治ではないが)
 現在、週1を目処に通院中