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2025/05/23 ブログ 疾病別ブログ スタッフブログ
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円熟した魅力

心理学者、内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…

年をとったネコは、どんどんふてぶてしくなっていくものですが、人間も同じです。

ある程度の年を重ねれば、小さなことが気にならなくなってきます。 

深く悩むのは若者の特徴であり、年を重ねるごとに「悩むこと」すら、面倒くさくなってくるのです。

作家の遠藤周作さんは、年をとってきたら、「もうどうでもいいや」という気持ちが強くなってきて、他人にゴマをすったり、ご機嫌をとったりすることもなくなって、気楽でいられるようになった、と述べています(「ヘンな自分を愛しなさい」青春出版社)。 

「年をとりたくない!」 「いつまでも若くありたい!」 と願って、アンチエイジングに励んでいる人もたくさんいると思いますが、加齢は悪いことばかりでもありません。

何しろ、小さなことに過敏に反応することがなくなり、ストレスも感じにくくなって、はるかに生きやすくなるのですから。 

米国アリゾナ州立大学のリチャード・キニアの調査によると、60歳を超えた人の10人に6人は、「年をとるにつれて、楽観性が高まり、ストレスを感じにくくなった」そうです。

半数以上の人にとって、加齢は「いい方向」に作用するようです。 

20代の頃には、自分が人にどう見られているかが気になって仕方がありませんでした。 

講演会でも、10年くらい前は、参加者すべてに満足してもらえなければ講師として失格だ、とまで考えていましたが、最近では、そんなふうに思わなくなりました。 

「無理やり参加させられた人だっているだろうし、そういう人のご機嫌までとらなくていいや」 と気軽に思えるようになったのです。

 

年をとることに抵抗感を覚えたり、何となくイヤだなと思ったりしている人は、「年を重ねることはストレスを感じにくくなることなのだから、喜ばしいことだ」と思うように「心の向き」を変えてみてはいかがでしょうか。

 

「閑古錐(かんこすい)」という禅の言葉がある。

閑古錐とは、古くて先がまるくなり、使えなくなった錐(きり)のことです。 

切れ味の悪くなった錐は、道具としては役に立ちません。 

でも、長い年月を費やし、来る日も来る日も穴を開け続けてまるくなった錐には、 ただ鋭いだけの錐にはない、円熟した魅力があります。 

 禅では、真の修行者のことを閑古錐といいます。 

俗に「人間がまるくなる」などといいますが、破天荒(はてんこう)だった人が老境にさしかかり、 穏やかな熟年になっていくことがあります。 

穏やかなのに迫力さえ感じさせ、年を経た人ならではの魅力に満ちています。 

目指すべきは閑古錐の円熟味。(ほっこり、やさしい 禅語入門/成美堂出版)より

年を重ねると、丸くなる人もいるが、頑固で怒りっぽくなる人もいる。

若い頃からの生き方が、年を取ると加速するからだ。

若い頃から、ちゃんと人の話を聞き、学びを深め、笑顔を磨いてきた人は、ますます丸く、円熟した性格となる。

しかし、若い頃から、人の話を聞かず、他人のせいにしたり、まわりへの不平不満で不機嫌をまき散らしてきた人は、嫌われ者の頑固老人となる。

本来なら、加齢は「いい方向」に作用するはずだ。

すなわち、「年をとるにつれて、楽観性が高まり、ストレスを感じにくくなります」。

年をとるにつれて…

円熟した魅力を持つ人をめざしたい。

 

 院 長