ニュースレター 2023  6月

2023/07/11 ブログ 疾病別ブログ スタッフブログ
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不安でOK

インスタグラムを見ていて、ローマ帝国時代の哲学者、政治家でもあるセネカの言葉を読んで笑ってしまいました。

・ 不安の原因は、幸福からも不幸からも生まれるから、人から不安は決してなくならないだろう。
という指摘でした。


ドラマのセリフに良くある「幸福過ぎて怖い」という言葉も、まさにこれです。


人は、幸福を感じれば、直ぐに幸福を失くした時のことも考え始めるものです。
でも私は、これで良いと思います。これも「リスク管理」の本能だと思うからです。

大切なことは、
・ 自分の不安感を、無理に無くそうとして悩まなくても良いということです。
・ 不安を感じる自分を、ダメだと思わなくても良いのです。

・ どんな幸福そうな人からも、不安は消えていないのです。不安が無いように見えるだけです。
多くのカネも物も家族も持つほどに、後はそれを失くした時の想像の不安は増すのです。


すべては、この世で失くして置いて行くモノばかりです。


最後は、肉体も、本名さえも戒名となり、消えて行きます。

・ だから、どんな人からも不安は消えない。大切なことは、完全に不安に呑まれないことが大切です。

つまり、この世では、
・ 不安を感じた場合は、有り難い天からの指摘だと思い、その不安へ対応するための努力を1つして置くこと。
・ 自分の良心の後悔が無いように生きること。
・ そして、それ以上の不安は無視で流して行けば良いのです。
・ 1度不安として認識したことは、それを忘れても良いのです。後は、無意識下の自分が自然と対応します。

「ケセラセラ」:スペイン語で「なるようになるさ」「自分なりで良いよ」の意味です。


時間が経てば、消えて行くモノばかりだから、自分の命を削るように悩まなくて良いのです。

セネカの別の言葉に、
・ お金のない人が貧乏なのではない。お金をたくさん欲しがる人が貧乏なのだ。
という指摘も有ります。

ことわざに、
・ 起きて半畳寝て一畳、天下とっても二合半。
どんなに偉い人でも、起きている時は半畳で間に合い、寝ても一畳でこと足りる。
そして天下を取った将軍でも、1度に二合半も御飯を食べれば満腹です。

つまり、人間は、少ないモノでも十分に満足します。


しかし、多くの他人を見るほどに、切りがなく欲心が湧くように出来ています。


自分を静観することで、人間のサガというものを良く知り、これで十分だと思えることが悟りです。
だから悟れば、安心と満足に包まれます。

何か、皆様のヒントに成れば幸いです。

 

院 長