ニュースレター 2022 8月
「私達は、この世において必ず死ぬ者であること」これを思い出しましょう。
私達は、このことわりを普段は忘れてしまいます。
(そして様々なことに執着し、争いや、妬みの心が生じます)
しかし、「自分は必ず死ぬ者である」というコトワリを思い出した人から、ムダな争いは静まります。
(以上)
以上の言葉は、「どうせ必ず死ぬ人間だから、何もしたくない」と思ってはダメです。その逆なのです。
誰もが時間限定で生きていることを、思い出して欲しいということです。
だから、ツマラナイことで争ったり、いつまでも怒ったり、過去を後悔している時間がもったいないのです。
どうせ時間限定ならば、
少しでも、他人に喜ばれることをしたい。
他人(家族)に悪いことをするよりも、他人(家族)に良いことをしたい。
時間限定の期間を、思いっ切り生きたい。燃焼したい。
このように思って欲しいのです。
でも、生活に余裕が無いと、このように思うのも苦しいです。これも事実です。
そういう時は、今の苦しみも、時間限定のことだと思って大きな視点で見て欲しいのです。
そして、どんな苦しい生活の中でも、入院中でも、その中でも感謝をするべき事が必ず有るから、それに「気付いて」欲しいのです。
この世で一番重要なことは、「気付きを得ること」「感謝をするべきことに気付くこと」です。
神様は、これを求めて、この不自由な世界を出現させています。
陰では多くの理不尽が有る世界を、あえて「気付き」と因果の昇華のために、神や仏はすべてを見届けて記録しています。
だから、もし自分がイジメられても、安心して欲しいのです。(はりつけにされたキリストは微笑んでいました)
それは、ムダでカッコ悪いことでは決してありません。
イジメをする人は、まさに「自分は必ず死ぬ者である」というコトワリを忘れている人です。
自分が死に近付いた時か、死後に、自分が他人をイジメたことを何回も何回も見せられることに成ります。気の毒な人です。
そして、このような喜怒哀楽が在る世界とは、大きな大きな神様の愛情の中でのことであり、誰もが神様に見守られながら死んで行きます。
だから、自分なりに時間限定を思いっ切り生きたいと思って欲しいです。
8月のお盆が近付きますと、毎年に思い出すことが有ります。
戦争中に遠い南の海で、大空や海に散って逝かれた人々のことです。
彼らの生前最後の写真を見ますと、その多くが微笑んでいるのです。
なぜ微笑んでいるのか?
自分のために死ぬのでは無いからです。
多くの他人や家族を守りたかっただけだからです。
そこにはまさに、
「私達は、この世において必ず死ぬ者であること」
これを、遅かれ早かれのことだと、深く自覚された人々だったと言えます。
戦争は絶対にダメです。でも、そこで亡くなった人々を、国を問わずに慰霊したいと思います。
今年の8月のお盆に向けて、気持ちを向けたいと思います。
皆様の参考に成ることが有れば幸いです。
院 長