ニュースレター 2021 7月

2021/08/23 ブログ 疾病別ブログ スタッフブログ
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心の目と、視力の目と、2つの目がある

 

大学病院で外科手術の達人と呼ばれる医師の、日常生活を撮影した番組を見ました。
高度に技術を磨いていても、大きな手術の当日は、通勤前に神社に参拝されていました。
どんなに手術に最善を尽くしても、その結果を決めて行くのは、未知のタイミングであり「間合い」であると示唆されていました。

その長年の試行錯誤の結果、たどり着いた愛読書は、医学関係の文章では無くて、宮本武蔵の「五輪書」(ごりんのしょ)だったそうです。
武士の刀ではないが、患者さんの命を預かって小さなメスを振るう心境を、最も的確に表現して、その対応策まで説明していたのが武蔵の五輪書だったそうです。

日本では知られていませんが、海外で五輪書は、いまだに売れているそうです。
では、宮本武蔵は五輪書で、いったい何を語っているのか?
私なりに解釈して観たいと思います。

・心の目と、視力の目と、2つの目があるのだ。相手を「心の目」で強く良く見ること。視力の目では、弱く見ても良い。

 

・遠くに見える箇所を、近くで良く見るつもりでいなさい。
近くで見える箇所は、あえて遠目で見るつもりが良い。
これが兵法(へいほう)、戦いの極意である。

・平時の身のこなし方と、戦いの時の身のこなし方は、同じにするべし。
戦いの時の身のこなし方を、平時と同じ身のこなし方にすること。
・普段から本番のように生きろ。本番は、普段のように振る舞え。

・他人のまねをせずに、自分の身に応じて、武器は自分の使いやすいものが最善だ。
他人が持つ武器を真似なくても良い。
自分に合った武器が、必ずある。

・剣を打ち込む「姿勢」をつくるのが先であり、剣サバキはそれに後から従うものだ。

・構えあって構えなし。自分の構えにもこだわるな。

・空(くう)を道とし、道を空とみる。
何も無い所に道を見つけろ。
既にある道は、無いものと思え。

・他人を知れば、自分のことが分かる。
自分を知れば、相手のことが分かる。
・体は忙しく躍動しても、心まで動かしては成らない。

・武器がないと勝てないという思い込みは、捨てなさい。

・一理に達すれば万法に通ず。すべてが分かる。

・我、神仏を尊びて、神仏を頼らず。

どの言葉にも老子を感じ、真理を感じます。
上記の内容は、武道だけでは無くて、仕事にも、恋愛にも、家庭生活にも言えることです。

ところで、この医師は、どんなに手術を極めても、手術前に神社に参拝する「姿勢」「謙虚さ」を持つところが、その安定性を表していると感じます。


大きな手術とは、霊的にも、

・患者さんの守護霊、先祖霊と、患者さんが持つ因果が影響する。
・医師の先祖霊、守護霊と、医師が持つ善徳量。


この2つの協力であり、相性であり、因果を上回る善意と誠意の勝負だと感じます。
本当に命を懸けた真剣勝負です。


普段から、自分なりの自然な「生きる姿勢」が有れば、後から様々なものが付いて来ると感じます。


近くで見える目の前の景色に囚われないで、大きな視点で見て行きたいものです。

 

院 長