ニュースレター 2021 6月

2021/08/23 ブログ 疾病別ブログ スタッフブログ
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「受け取り過ぎなんだよ!」

 

釈尊は、当時の宗教には無かった新しい内容をどんどん発言したために、従来の信仰で民衆から集金していた行者達や、身分制度に厳しい伝統宗派から呪詛(じゅそ:ノロウこと)を受けていました。
悪く言えば、釈尊は集金と集客の邪魔だったわけです。

でも釈尊は、いつも涼しい御顔をして平気でした。その逆に、釈尊を罵倒しに来た行者達が、いつのまにか文句を言わなくなり減って行きました。
これを不思議に思った弟子が、釈尊に質問をしました。

「どうして釈尊は、呪われても平気なのですか?」
と聞きましたところ、釈尊が言われるには、

「君に送られた荷物を、もし受け取らなければ、その荷物はどこに行くと思う?」
と答えました。


弟子は、「その荷物は、送り主に戻されると思います」と答えて、はっと気付きました。


「荷物=呪い・呪詛」と考えますと、この法則は今も言える正しいことです。
 

 

今回の言いたいことは、
・ 現代人こそは、受け取り過ぎなんだよ!

他人の態度1つで、一喜一憂し過ぎです。
上司や同僚も、家庭のストレスや心配事が有り、機嫌が悪い時も有るものです。
いつもニコニコもしていられません。

そういう時に挨拶しても、聞こえない、気付けないことも有るものです。
でも、たったそれだけでも、
「私は嫌われているんだ」
「次の更新はされないんだ」
「次に首になるのは私なんだ」
もうダメだ、バカン、ボカン、バキュ〜〜ン、終わりだ。

「ちょ、待てよ」 byキムタク

まさに受け取り過ぎです。
更には、
「〜を見たのは、何かのサインですか?」
「私は呪われているのですか?」「何かの憑依ですか?」
「もう、ダメなんですね!」

「ちょ、待てよ」 「どこまで行くんだよ!」 by ワタシデス


これは受け取り過ぎどころか、心配の回収車を自ら運転して、根こそぎ周囲から心配のゴミを集め回っています。 スゴイデスネ~

禅語に、莫妄想(まくもうぞう)という言葉が有ります。
「妄想をしては生けません」
「妄想が、すべての心の苦しみの原因である」
ということです。


このように心配過剰に成る人を視ますと、
「自分だけは助かりたい」
「自分だけは損をしたくない」
「自分だけは悪者にされたくない」

という思いを感じます。
真面目な人に多いかも知れません。

そういう時は、自分に対して、
「仕方がないじゃ〜ん」
「成るように成るから、大丈夫!」
と言い聞かせることも参考にしてください。

これが意外にも、悪い気の流れを変えることも有るのです。
良い意味で、脱力したほうが、もし悪い衝撃が来ても無難にします。

この心境を歌った、禅僧の言葉も多いです。

良寛(りょうかん)さんも、

「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。

死ぬ時節には、死ぬがよく候。
これはこれ、災難をのがるる妙法にて候」

一休さんも、
「雨降らば降れ。 風吹かば吹け」


このように思っているほうが、量子力学が働いて無難に成ることも言えます。


自分が出来る努力をしていれば、後はお任せの心境で居ることを参考にして頂ければ幸いです。

院 長